お忙しい関野さんに無理を言ってお願いし、有難くも実現したこの企画。
人類発祥の地とされるタンザニアから、南米大陸の最南端であるパタゴニアまでおよそ5万キロのルートを、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行したグレート・ジャーニー。
その道のりを、当時の映像と関野さんのお話により追体験していくスローツアー連続イベントの記念すべき第一夜が4/27に開催されました。
平日の夜にも関わらず50人以上の方にお越しいただき、会が終わるころには会場中がすっかり一緒に旅をした仲間のような空気感に包まれる素晴らしい時間となりました。
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偉大なるグレート・ジャーニーの第一歩。関野さんの旅は南米最南端のパタゴニアから始まります。
人類で最も南に到達したとされるヤーガン人。自らを「ヤマナ」と名乗るモンゴロイドの子孫が住むナバリーノ島が旅の出発地点。
吼える南緯40度線、叫ぶ南緯50度線と船乗りに恐れられたパタゴニアの海を3人乗りカヤックで漕ぐ様子から映像は始まり、
ひっくり返ったらどうなってしまうか分からない文字通り命がけの海峡横断を1か月続け、ようやく南米大陸に到達。さらに北上し、カヤックの最終地点であるプンタアレナスに到着。
そこから今度は自転車でアルゼンチン湖まで700キロを自転車でかけぬけ、いよいよパタゴニア南部氷床縦断へ。
縦に裂けるクレバスを避けながら歩く様子。200キロ歩き続けるために必要な食糧やテントなどを積んだ大がかりな荷物をソリで引きずりながらひたすら歩く。
途中、嵐にあいプロパンボンベを積んだソリがどこかに飛ばされてしまい、このまま進むか救援を求めるかの決断をせまられる場面では手に汗を握り、実際に氷床を渡りきった時には、思わず見ているこちらもガッツポーズで笑みがこぼれてしまいました。
最後に関野さんが映像の中でお話をされていた「氷河期の人は、狩猟をしながらこうした環境のなかを歩いていた。それを体感してみたかった」という言葉がとても印象に残っています。
本当はこの日にお話いただくはずだった予定の半分ほどで制限時間が来てしまい、関野さんと旅する夜はいったん中断。この続きは次回にということになりました。
関野さんの語り口に思わず引き込まれ、自分も一緒に旅をしているかのような気持ちになったのは私だけではなかったようで、会が終わった際の皆様から関野さんへ向けての拍手がそれを物語っていました。
次回は6月以降に開催の予定です。日程が決まり次第発表しますので、少々お待ちください。
関野さん、今回は本当にどうもありがとうございました!
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