2018-08-05

10/6 山形県の在来作物と その生産者さんを訪ねる旅 3日間

▲斜面を覆う焼き畑あつみかぶ。

南北に長く、海があれば山もあり、四季が明確な日本では、古くから各土地の風土にあった作物が育てられてきました。その形や味は驚くほどに多種多様で、日本各地に個性豊かな食文化が生まれるきっかけとなりました。

日々食べる農作物は、その土地の暮らしそのものなので、その背景を紐解いていくと、各地の文化や歴史背景が見えてきます。そうしたことから「生きた文化財」とも表現される在来作物をテーマに、山形県各地を訪れにいきませんか。

10月の3連休を利用したスローツアーです。どうぞご検討ください。

多様な環境で育てられる山形県の在来作物

各所で時代の流れとともに静かにその姿を消しつつある在来作物ですが、山形県にはいまだ160種を超える在来作物が育てられており、その数は日本最多だといいます。世代を超えて種を継いできた農家さんの存在はもちろんのこと、山形県には伝統農法の意義を探る研究者や、素材の特性を活かした料理を作る料理人の姿があり、地域をあげて豊かな食を楽しむ風土があります。空の広い庄内平野や、あつみ温泉の山間部、雄大な田んぼが広がる新庄市、さらに最上地方最北の真室川の森の中まで、様々な環境で育てられる作物を巡っていきます。どんな作物に出会えるか、今から楽しみです。

カフェスローでお馴染み 「さわのはな」の田んぼにも

いつもカフェスローの料理の中心にある「さわのはな」。新庄市の高橋さん親子が作るお米の田んぼにも伺います。いつも食べている美味しいお米がどのように作られているか、是非ご覧いただきたく思います。

伺う場所① 庄内エリア

まず庄内エリアでは、山形の文化を未来の世代に残したいという思いで、食べ物付き情報誌『山形食べる通信』を発刊する松本典子さんの案内で、各地をめぐります。

〔 だだちゃ豆 〕

だだちゃ豆

在来作物と聞くと、知らないものばかりというイメージがありますが、なかには一般によく知られたものもあります。その一つが「だだちゃ豆」です。

鶴岡市で江戸時代から作られてきた大豆の殻むきをしながら、そもそも在来作物とは何を指すのか、普通の枝豆とは何が違うのか、そしてその魅力などを教えていただきます。初日に宿泊する農家民宿「菜ぁ」の若旦那・小野寺紀允さんと一緒に手を動かしましょう。

〔 焼き畑あつみかぶ 〕

あつみかぶ_斜面2

黒く焼けた山の斜面を隙間無く覆うように生えるかぶの様子は、その風景だけでも一見の価値あり。400年以上前から温海(あつみ)地域で焼畑により栽培されてきたので「焼畑あつみかぶ」と呼ばれています。後継の危機にある伝統農法を引き継ごうとしている温海町森林組合さんの所へ行き、なぜ焼き畑なのか、どうして森林組合が立ち上がったのかなどを伺います。例年であればかぶの間引きの季節です。

〔 越沢三角そば 〕

▲左が山形で有名なそば品種「でわかおり」で、右が2年前に新しく見つかった在来種「越沢三角そば」

鶴岡市の越沢集落で、100 年以上前から栽培されてきた「三角そば」。地元で愛されてきたそばが在来作物であることが判明したのは、なんとつい2年前のことだといいます。こうして今でも新たに見つかることがある在来作物の魅力を実際におそばを食べながら感じてみましょう。人口減少が懸念される土地で取り組まれている村おこしの様子も見させていただきます。

〔 夜は、農家民宿「菜あ」さんで生産者の方と交流会 〕

鶴岡市には多くの魅力的な生産者さんがいらっしゃいますが、限られた時間で全てを訪れることは
出来ません。そこで、初日の夜に生産者さんと交流できる時間を設けることにしました。

宿泊する「菜あ」さんでは、ご自身で循環型農業による野菜作りもされていますので、若旦那の熱い
お話もどうぞお楽しみに。

伺う場所② 新庄から最上エリアへ

せっかく山形まで来ているので、2日目の夕方には新庄に移動し、3日目には最上エリアまで足を運びます。

〔 さわのはな 〕

▲カフェスロースタッフで田んぼを訪れた時の写真

カフェスローの定番メニューで使われるお米「さわのはな」の田んぼにも足を運びます。噛めば噛むほど味が出る、もちもち甘い玄米です。その味の良さの一方、作りづらく収量も少ないため、作り手が減少し「幻の米」と言われるようにもなりました。稲刈りは終わりの季節になりますが、田んぼを訪れてお話を伺います。

〔 甚五右ヱ門芋 〕

なんと室町時代から400 年以上も続くという一子相伝の里芋が真室川の森の中で育てられていると言います。その粘りの強さと、柔らかく口のなかで溶けるような食感が大変美味しい「甚五右ヱ門芋」。その生産を祖父から受け継いだ佐藤春樹さんの畑に伺い、お話しを伺います。
最後に芋の収穫体験をさせていただき、掘った芋はそのままお土産としていただける予定となっています。

旅の案内人

1~2日目 松本典子さん(庄内エリア)

山形の文化を未来の世代に残したいという思いで、食べ物付き情報誌『山形食べる通信』を立ち上げ、編集長に。2児の母でもあり、子育てをしながら地域の魅力を精力的に発信しています。

▲山形食べる通信セット

2ヵ月に1 度、山形の伝統野菜や山・海の幸のなかから1~2 つの食材にフォーカスして届けられる食べ物付き情報誌。生産者の想いやストーリー、おいしい食べ方など知りたい情報が満載です。
ご興味のある方、是非ご購読を! taberu.me/yamagata

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3日間で、とても盛沢山の内容になっています。

作物は季節ものですので、この時期この場所でないと出会えないものばかりです。どうぞこの機会はお見逃しないようお願いします。

詳しい情報や行程につては、必ず下記パンフレットをご覧いただきますよう、お願いいたします。

→ツアーパンフレット(PDF): 山形県の在来作物と その生産者さんを訪ねる旅

→お申込み用紙(PDF):ツアー申込み用紙

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◇ツアー企画・監修:一般社団法人スロータウンネットワーク

◇旅行企画・実施:株式会社アサヒトラベルインターナショナル

◇旅行代金:59,000円

◇旅行期間:2018年10月6日(土)~8日(月・祝)

◇集合・解散場所:JR鶴岡駅集合・新庄駅解散

◇定員:16名( 最小催行人員13名)


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