4月から始まった、東京都国分寺の「ほんだ自然農園」さんで「種植え」から「収穫」、「種取り」までを年間を通して体験してみるイベント。
第二回目となる本日も良いお天気で和気あいあい。だんだんファミリーのような雰囲気になってきました。 *第一回目の様子はこちら→★
今日の作業は、主に苗植え。本多さんが事前に作ってくれていたナスやキュウリ、トマトの苗を植えていきます。早速作業スタート!
まずはナスから。「真黒茄子(しんくろなす)」、「薩摩白長茄子(さつましろながなす)」の2種類を用意していただきました。大きくなってきた時のために、先に支柱を立てておき、その脇に苗を植えていきます。
続いてキュウリ。「夏節成胡瓜(なつふしなりきゅうり)」、「相模半白胡瓜(さがみはんじろうきゅうり)、「四葉胡瓜(よつばきゅうり)」の3種類を同じように植えます。皆さん熱心です。
ここで本多さんが取り出したのが「落花生」。これは本多さんがここ数年種を継いでいるものだそうで、これをナスやキュウリの合間に植えていきます。
落花生はマメ科なので、地中で窒素を固定する力があり土壌を豊かにしてくれるのと、地を這うように葉が伸びるので、他の雑草が生えにくくなる効果があるのだとか。
耕さなければ肥料もやらない自然農の畑では、こうして相性の良いお野菜を隣同士にしてあげたりするという工夫を行うのだそうです。
これは「ゴマ」。小さくて見えないですが、そういえばゴマにはどんな花が咲くのか、どのように種がつくのか、そしてどうやって収穫するのか、考えてみれば知らないことだらけ。これまた成長が楽しみです。
今度はみんなで共同作業。畝を挟むように支柱を2本立て三角形を作り、その上に一本長い支柱を通します。
見ていると何でもないように見えるこうした作業も、実際にやってみると、なかなか平衡が合わなかったりと意外に難しいものです。
「ベルナーロゼ」、「イエローペア―」、「ブラックチェリー」、「ステラミニ」と、まるでワインや果物のような名前のトマトたちを、今度はバジルと一緒に植えていきます。これも相性が良い組み合わせ。
今回も色々な名前の野菜を植えていきましたが、普段お野菜を買うときには「ナス」、「キュウリ」、「トマト」としか呼んでいなかった自分に気が付きました。本当は野菜にもたくさん種類があるんですね。
ここで終わるかと思いきや、本多さんが最後に取り出したのは、なんと【武蔵国分寺種赤米】!
これは約20年前に国分寺で見つかった古代米で、その歴史は古く縄文時代に日本にやってきたものだといいます。
江戸時代まではよく食べられていたそうですが、現在では「岡山県総社市」、「長崎県対馬」、「鹿児島県種子島」と限られた場所にしか残っていないとされていました。そんな貴重な古代米が国分寺で見つかったというのだからさぁ大変。数年前から市を上げてこの武蔵国分寺赤米を増やそうという取り組みが行われています。
国分寺の奇跡とも言えるこの赤米をスローツアーの畝でも育てさせていただくことになりました。本多さんどうもありがとうございます!
ここまで終えたところで、第一回目に種を播いた畝のお手入れに移ります。一度植えただけでなく、ちゃんと手入れをしないといけないのが農業。
葉物野菜の種からこんなにもたくさん芽が出ていました。このままでは良く成長しないので、適度に間引きをしていきます。せっかく出てきたのに勿体無い…という気持ちになりますが、これも大事な作業。
こんなに間引いてもまだ間引ききれません。せっかくなので、その場でパクパク食べながら手を動かします。すでに十分美味しいです。
そんな調子で今回もあっという間に2時間終了。そういえば本多さん、植えた苗に水をやらなくていいんですか?という質問に対して、水はすでに地中にあるので大丈夫、植えた時はしなっとしているように見えるけど、じきに慣れますとのお答え。あまり人が一生懸命水を上げてしまうと、野菜が自分で根を伸ばすことをしなくなるが、水が無ければ野菜は自分で根を遠くまで伸ばしていくのだとか。
うぅむ、なんだか人間の子育てにも通じてきそうなお話です。心配だなぁと思いながら、お野菜を信じて本日は解散となりました。また来月、逞しいお野菜たちに会いにきましょう!
それでは、最後に本日のおまけ。この花な~んだ?
正解は・・・「ニンジン」でした!
本多さんは、出来るものは種とりも行っているので、こうして野菜の花が畑に残っていることがあります。
ニンジンは、その花が咲く前に収穫をされてしまうので、こうした姿を見られるチャンスも案外少ないもの。これもほんだ自然農園さんならではの風景ですね。本当に貴重な体験をさせていただいています。
本多さん、来月もどうぞよろしくお願いいたします!
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