2018-09-16

私たち、自然農6日目
ほんだ自然農園さんで 季節とめぐる野菜の一生レポート

月に1度のほんだ自然農園さん通い。今回を含めてラスト2回となりました(季節のめぐりはあっという間!)

今日はニラのお花畑がお出迎え。いつも何かの花が咲いている本多さんの畑です。

可愛い星型の花。ニラの花を見る機会も案外少ないものですね。

本日もお集まりいただいた皆様。もう言われなくてもやることは分かっています。

そうです。今日もせっせと草刈りです! 鎌さばきもすっかり手慣れてきましたね。

今年は7月の日照りと8月の猛暑の影響で、残念ながら豊作とは言えないスローツアーの畝。自然の流れによりそっていく自然農の大変さに直面しておりますが(そんななか、この農法を続けている本多さんの凄さをより深く感じるばかりです)、それでも畑には今年植えた野菜の実りが見られるようになりました。

地這いのキュウリや

種とり用にすっかり赤くなった甘長。

こちらも種取り用に残しておいたナスなど、その他にも落花生やサトイモ、しょうがなど、来月には収穫できるかもしれない状態になってきました。

草刈りが終わったら、野菜の種とりの方法を本多さんに教えていただきます。

まずはトマト。皮を剥いて、中身を取り出して

ざるにあけてから瓶にうつし、数日放置をして発酵させると種のまわりのゼリー状のものが取れやすくなるので、そうしてから干して保存するのだそうです。

ナスも同じように中身を取り出してザルにあけ、

水で洗ってから乾燥させて保存します。

なんだか想像していたよりも簡単ですが、作業は簡単でもやはり手間はかかるもの。というのも種取りにもタイミングがあり、トマトは食べる時期と種取りの時期が同じですが、ナスは食べる時期と種とりの時期が違うというように、野菜によってそのスケジュールが異なってきます。

ナスはまだ種が未熟な時に野菜として収穫するので、種採りをするためには収穫の時期を過ぎてもナスを育て続けなければなりません。

さらに、どの種をとってもいいというわけでもなく、大きく実ったり形が良いナスをつけた株を選抜し、その株のなかでも特に良いと思われるナスを取っておくというので、その作付け計画をたてるのも手間なうえ、ただでさえ忙しい農作業のなかで、収穫の手間に加えて選抜まで行うとなるとやっぱり大変なことだなぁと本多さんの手つきを見ながら思いました。

きゅうりも食べる時期と種とりの時期が異なるので、種とりの時期にはこんなに大きく!なっていました。

ということは、ナスもキュウリ植物として考えるとまだ未熟な状態を私たちは普段いただいているということだったんですね。

これは種取り寸前のオクラ。

なかをあけてみると

やっぱり種が入っていました!

普段見る機会が少ない野菜の各ステージを見させていただくと、野菜に対する見方が少し変わるような気がします。

そして最後に、前回も見させてもらった【国分寺コットンプロジェクト】さんが、本多さんの畑で育てている綿のその後を見学に行きました。

今日もたくさん咲いていたコットンの花が

ちゃんと綿になっていました!

こっちは白。

手触りがとっても気持ちが良い、国分寺のコットンです。

お花の中を見ると、夢中で蜜を吸っているハナアブの仲間が花粉まみれになっていました。

コットンの花はハナアブに蜜を与え、ハナアブはコットンの受粉の手助けをする。野菜や作物は、そのもの単体で育っているのではなく、自然界の様々な関係性のなかでその種を継いでいくのだということが見ているとよく分かってきます。

いつも学びがたくさんの2時間。いよいよ次回がラストです。収穫と種取りをして、最後にお疲れ様会を行おうと思っています。

最後の会なので、この1年間で1回でも一緒に作業をしたことのある方を対象に行います。詳しい日時などは、こちらからメール等の手段でご案内しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

暑かった夏も過ぎ、ちゃんと季節は秋に向かっています。

季節の変化を感じることが出来る「ほんだ自然農園」でまたお会いしましょう!


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