2018-07-31

*満席となりました 山の民『奥会津の木地師』上映会+うるしトーク@カフェスロー

おかげ様で当イベントは満席となりました。

多くのお申込みをいただき誠にありがとうございます。

かつて日本には、定住をせずに山から山を移り歩いて暮らす山の民がいました。

彼らは「木地師(きじし)」と呼ばれ、豊かな森林資源を活かして椀などの木地物を作ってきました。

行く先々で一から「木地屋敷」を作り、ブナの木を倒して椀を作っては町へ売りにいくという暮らしを営み、一定期間同じ場所で過ごしたら、またよい場所を求めて移動をしていたそうです。

現在の私たちから見ると驚きばかりですが、これらはそこまで昔のことではなく、昭和初期頃までこうした木地師の暮らしが各地に存在していたのだといいます。

まちで売られた木地師の椀は、その後「塗り師(ぬりし)」が漆を塗り重ね、「蒔絵師(まきえし)」が模様を描くことで、ようやく一つの「漆器」となります。漆を取るためには「漆掻き職人」の存在も不可欠でした。

そうした「漆器」にまつわる様々なことを、民映研さんの記録映像「奥会津の木地師」の上映と、漆とロック株式会社・貝沼航さんのトークによって知ってみるイベントです。

漆器「めぐる」を使ったお食事付き、限定40名様の会ですので、どうぞお早目にお申込みください。

(より詳細な説明は、このページの最後をご覧ください)

—————————————-

【山の民「奥会津の木地師」上映会+うるしトーク】

◇日付:2018年8月31日(金)18:30受付開始 19:00開始 21:00終了
◇会場:国分寺カフェスロー
◇参加費:3,000円(漆器「めぐる」を使った一汁一菜料理付き)
※中学生以下:1,000円(漆器「めぐる」を使った一汁一菜料理付き)です。
◇カフェ店内への飲み物や食べ物の持ち込みはご遠慮くださいますようお願いいたします

—————————————-

〔民映研「奥会津の木地師」について〕

自然とともに生きる知恵や文化を映像で記録・研究する「民族文化映像研究所」さんのドキュメンタリー映像です。

数多くあるフィルムのなかから、今回はみちのくの山間部にある奥会津地方で暮らしていた木地師(きじし)さんの様子が記録されている貴重な映像を上映します。

木を組み合わせて作る掘っ建て小屋が、笹で屋根と壁を葺くことで立派な「木地屋敷」になっていく様子や、山の水を屋敷のなかまで人力で引いてくるところなど、古い映像なのに(いや、だからこそ)非常に見ごたえがあります。

ブナの木を倒し、手作業でその形を整えていく様子にも目が離せないあっという間の50分です。

〔漆とロック株式会社について〕

この映像では、木地師さんが椀の形を作るところまでが収められていますが、この椀はその後まちへ売られ、塗り師さんや蒔絵師さんによって「漆器」へと姿を変えていきます。

そこで今回は、400年の伝統を持つ会津漆器を中心に、世に伝える活動をされている「漆とロック株式会社」の貝沼航さんにお越しいただき、映像のことや漆器のこと、そして今取り組まれていることなどについてお話を伺うことにしました。

一度聞いたら忘れられないユニークな社名には、「ロック」=「時代に流されない職人たちの“生き様”」という思いが示されているのだそうです。

漆とロック株式会社HP https://www.urushirocks.com/

〔漆器 めぐる〕

せっかくなので、漆器を使った一汁一菜料理もお召し上がりいただくことにしました。

漆とロック株式会社が企画・販売する漆器「めぐる」は、視覚障がい者の案内により暗闇のなかで過ごす「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のアテンドさん達が、視覚に頼らない繊細な手先や唇の感覚を使って追及した形を、会津の職人さんが実際の形に仕上げたものです。

本物の漆器を使ったことがないという方も増えてきていますので、この機会に実際にご飯をいただいてみましょう。

それでは、映像を見て話を聞いて、漆器でご飯を食べる夏休み最後の一夜を楽しく過ごしましょう!


関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です