2019-05-02

作って知る『漆器』のこと ~蒔き地のお椀に漆絵まで~【全5回】

古くから日本の食を美しく彩ってきた器、「漆器」。

代々受け継がれる職人技や、自然の恵みを生活に活かしてきた日本人の精神性、そして食文化を豊かにしてきた美しさなど、どの角度からでも話は尽きない大事な存在ですが、いまでは日々の暮らしに「漆器」を使う人は非常に少なくなりました。

ともすれば「高級なもの」というイメージのもと、はじめから自分とは縁のないものと思ってしまう方もいらっしゃると思いますが、じつは漆器は昔から日常使いの器として庶民の生活にも用いられてきました。それもそのはず、漆器は防水性や耐久性に優れ、使えば使うほど艶が出て美しくなる、まるで魔法のような器だからです。

しかも、それが石油製品ではなく自然界からの恵みによって作られるというのだからさらに驚き。時代が変わってしまった今だからこそ、改めて知りたいテーマだと思います。

そこで昨年からスローツアーでは、会津漆器を中心に世に伝える活動をされている「漆とロック株式会社」の貝沼航さんとの協力関係により、度々イベントやツアーなどを行ってきました。

・暮らしの中で漆器を手に取るということ 山の民『奥会津の木地師』上映会+うるしトーク
→イベント報告 https://slow-tour.net/2018/09/03/report/694/

・会津漆器の職人さんを訪ねて スローツアー×テマヒマうつわ旅(漆とロック株式会社)
→ツアー報告 https://slow-tour.net/2018/09/24/report/563/

・愛しの漆 -木のめぐみのギフト展-(スローツアーは企画協力のみ)
https://www.facebook.com/Slowtour/posts/2102029360037706

漆器を実際に使ってご飯を食べたり、職人さんの姿を直接見せていただいたり、うるし作家さんのお仕事を見せていただいたりと、様々なことをしてきましたが、今回はさらに一歩踏み込んで漆器のことを知れる企画として、漆器を自分で「作って知る」連続WSを開催することにしました!

今回ご協力いただくのは、うるし作家の「uruchiku」さんと「ほくるし堂」さん。今年2月にカフェスローで開催された「愛しの漆」展で、漆とロック貝沼さんにお繋ぎいただいたお2人です。伝統的な技術をもとに、現在の暮らしに合う作品を作り出す作家さんですので、伝統と現在、その両方を一緒に感じることが出来る時間になることと思います。

お2人に教えていただきながら、無垢の木地から漆絵が描かれた漆器が出来るまでを実際に手を動かして体験してみましょう。

▲今回の行程イメージ写真です。一番右下は豆皿への絵付けの写真ですが、本番ではお椀へ絵付けを行います。

本漆を使った本格的な作業です。自分だけの漆器と漆塗のお箸のセットを一緒に完成させて、漆の文化に触れるきっかけとしていただければ幸いです。

【作って知る『漆器』のこと ~蒔き地のお椀に漆絵まで~】

全5回の行程で、無垢の木地から漆絵を塗った漆器が出来るまでを体験します。具体的な内容は下記の通りですのでどうぞご覧ください。
現段階でこの作業内容のイメージが分からなくても、当日にご説明しますのでどうぞご安心ください。

①6/22(土):木地固め(uruchikuさん)
→栃の白木の椀に生漆を吸い込ませて固める作業。椀全体を塗ります。

②6/23(日):蒔地(uruchikuさん)
→裏面(底)に持ち手をくっつけて、椀の中と外に漆を塗って乾かないうちに地の粉(今回は輪島地の粉・珪藻土の細かいもの(砂))を蒔いて乾かす作業。

③6/29(土):塗り(uruchikuさん)
→漆を刷毛で塗る作業。黒、赤、白(ベージュ色)の3色から、お好きな色をお選びいただきます。

④6/30(日):研ぎ、塗り(uruchikuさん)
→紙やすりで軽く研ぎ、2回目の塗りは少し厚めに塗ります。

⑤7/13(土):漆絵(ほくるし堂さん)
→顔料を混ぜた漆を使い、筆で絵付けを行い、完成!(図案は皆様にお考えいただきます)

※全5回の作業の際に、お箸の擦り漆も同時に行いますので、「お椀とお箸のセット」を作ることができます。

※上記の②と③の間に「蒔地の粉固め」と「椀の裏側を木地呂漆で塗る」という作業が入りますが、これは時間の関係上uruchikuさんに行っていただくことにします。カフェスロー店内にて見学できるようにしますので、ご希望の方はどうぞご見学ください。

▷会 場:国分寺カフェスロー2階WSスペース

▷人 数:6名様限定  (最少実施人数4名様)

▷時 間:各回とも10時~12時(6月22日、23日、29日、30日、7月13日)

▷参加費:22,000円(税込・材料費込)
※全5回通しの代金です。それぞれの回に単発でのお申込みは承りませんので事前にご了承ください全て参加出来ないけれど、どうしても今回参加したいという方がいらっしゃれば条件によっては調整出来るかも知れませんので、詳細合わせてご連絡ください。

▷見学をご希望の方:
それぞれの回について見学だけしたいという方がいらっしゃれば、各回につきお1人1,000円で承りますので、ご希望の方はご連絡ください。

▷お申込み:
下記のメールアドレス宛てに「お名前」と「電話番号」、「申込み人数」をお送りください。メールの確認後、参加費の振り込み方法や、当日のご案内などをお送りいたします。

スローツアー 鈴木純宛て
mail:goslowtour♪gmail.com
↑♪を@に変えて送信してください

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【今回ご協力いただく、うるし作家のお2人について】

uruchiku(うるちく)
吉田真菜(よしだまな)さん

1992年広島市生まれ。広島市立大学漆造形科修了した後、「漆の蓄積」をコンセプトにアクセサリーなどの作品を制作。
2018年、喜多方市の秋葉良栄のもとで半年間、丸物の塗りと漆掻きを学ぶ。
現在、アクセサリーの他にお椀やお皿、お箸類も制作している。

uruchikuさんHP : https://uruchiku.jimdo.com/

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ほくるし堂
二瓶 由布子(にへいゆうこ)さん

1990年 福島県会津若松市にうまれる
父親が蒔絵の仕事をしているのをきっかけにうるしに興味をもつ
会津大学短期大学部産業情報コースクラフトゼミ卒業
会津漆器技術後継者訓練校蒔絵コース卒業
卒業後は、展示会やクラフトフェアなどのイベント中心に活動中

ほくるし堂さんHP:http://hokurushido.strikingly.com/


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